ワーキングプアの恐ろしさが分かってきたでしょうか?しかし、なぜ、今ワーキングプアが増加しているのでしょう。世間では、平成大不況からようやく抜け出しつつある、などと騒いでいるようです。それなのになぜ・・?実は、バブル絶頂期から崩壊に至るまで、日本経済と企業、雇用について考えてゆくと、非常にわかりやすくなります。
日本中がバブル経済に浮かれ、好景気に酔いしれていたころ、企業は過剰な設備投資、雇用の拡大を行っていました。経済が成長し続けることを前提とすれば、これはこれで正しい選択です。しかし、バブル経済は所詮泡と同じです。過剰な投機が膨らんだバブル経済は、やがて終焉を迎えますが、これは必然だったといえるでしょう。さて、今では不必要となった設備投資も、過剰な労働力も、企業の経営を圧迫するだけのものとなりました。企業はコストの削減を迫られます。
最もコストのかかるのは人件費です。企業は正社員の採用を抑制することによって人員を減らす一方、足りない労働力はアルバイトやパート、契約社員といった安価な労働力を使用することになります。トータルでみると、総人件費の抑制につながります。
バブル経済が崩壊し、長引く不況の中で企業は生き残るために、低賃金の労働力を増やす、という選択肢をえらびました。そして、ほとんどの日本人はサラリーマンです。これが何を意味するのかというと、各企業が経営努力と称して人件費のコストカットを行ってゆくと、低賃金層が増加する、というわけです。ワーキングプアが増加する背景が、なんとなく見えてきたのではないでしょうか。
ワーキングプア と呼ばれる人たち All Rights Reserved. 2007 lastupdate:08/08/24